ヨウ

湯を沸かすほどの熱い愛のヨウのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.0
余命宣告されたおかん双葉さんが、残された時間を家族再生のため奮起する熱い愛の物語。
男と女の愛でなく、家族愛の映画。
登場人物殆どが愛情に対して、トラブルを抱えていて、おかんの愛情で真っ向から向き合うことで話の節目毎に泣けるポイントがありました。
話が進むにつれて、おかんを中心に関わってきた人物が一つの家族のようになっていく変化球なし直球勝負の熱い物語かと思いきや、実は伏線が張られていて、そうだったんだ!と思う場面もある。でも最後の最後で魔球が飛んできて疑問符が浮かんだ笑
宮沢りえ演ずるおかんを強さ、美しさと儚さのみならず死にゆく過程で想像しうる人間らしさを描いていたことが良かったし、役者の演技が上手いと思った。

個人的に思うとこで、涙腺を強引に揺さぶりにくる構成、演出で実際泣けたんだけど、積み重ねた仕掛けが作用したわけでなく、その都度作り手によって泣かしにかかってきた印象が強い。
ラストとタイトルがリンクしてるんだけども見ようによって強烈すぎな場面なので、感動はしつつも疑問を抱きながら終わった。
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