2週間程前のことですが、毎日数回の軽い頭痛がしばらく続き、心配になって脳神経外科でMRI検査を受けてきました。
結果は軽い偏頭痛ということでホッと胸を撫で下ろしたわけなんですが、これが今作の主人公 双葉のように末期癌で余命数ヶ月との診断だったら私は双葉のように気丈に振る舞うことは出来ないと思います。
自分の余命がわずかと知った双葉は残される娘 安澄の為に1年前にパチンコに行くと言って家を出たまま蒸発した夫を探偵を雇って探し出します。
それで夫が他の女の為に家を出たこと、その女との間に隠し子がいて女は子供を置いて他の男の元へ行ってしまったので、夫が子供の面倒を見ている事を知り、その子供も一緒に家に連れ帰り暮らし始めるのです。
もう信じられない!
普通なら子供の為と頭では理解出来ても、心の方が受け入れらないと思います。
他にも驚きの事実が明らかになって、双葉の懐の深さには心底恐れ入りました。
安澄に対して厳し過ぎると感じたところもありましたが、後から知ることになる事実を考えるとその態度にも納得しました。
双葉としても辛かったでしょう。
しかしその陰に双葉自身にも辛い過去があり、強くならざるを得なかったそれまでの彼女の人生と安澄の将来を考えての行動が辛く心に刺さりました。
夫を探す為に雇ったシングルファーザーの探偵、ヒッチハイクであてのない旅を続ける青年、ほんの少し関わっただけの彼らに「彼女の為なら何でもしてあげようという気持ちになる。それはきっとそれ以上のものを彼女から貰ったからだ。」と言わしめる双葉の壮絶過ぎる生き様は理解出来ないところもあります。
でも家族を愛し、愛されたいと願 って必死に生きた双葉の熱い思いはちゃんと伝わったし、辛くても相手に正面から真剣に向き合わなければ問題の解決にはならないと教えてもらったような気がします。
衝撃のラストは本人の希望なんでしょうか?
私はオダジョーの考えなんじゃないかと思ったんですが…(笑)
どちらにしても怖いですね。
湯を沸かしたのは…(ll^ω^)
笑顔の家族にもゾッとしてしまいました。