このレビューはネタバレを含みます
2時間ずっと泣いてたし、いわゆる『感動のラスト!』ではなく冒頭5分で泣き始めてるからリアルにずっと泣いてた。
あと映画終わってお母さんに連絡した。
まずなにより、宮沢りえさんと杉咲花ちゃんがすごく良い。二人のシーンはずっと泣いてた。
もちろん言いたいことがゼロなわけではない!絵の具だらけの娘に突然それ!?、いじめられている娘を学校に行かせていいのかな、教室で下着姿になって大丈夫!?等々。ここミニシアターだったかな?と錯覚するような独特のやり取りと流れ(ちなみに細部までこだわっていて、おそらく見逃した繋がりとかもまだありそうだけど、2回目観てもどうせ泣くからしばらくムリ)。
でもそんなこと本当にどうでも良いくらい素敵で、血が繋がっている云々なんて関係ないほどの家族感。登場人物みんなが家族だった。娘を学校に行かせたシーンだって、そりゃあお母さんだって心配だよなあ、行かせたくないよなあ、でも心を鬼にして逃げちゃ駄目だって教えるんだなあ、ってまた泣いた。変わらないよ、お母ちゃんもってそういうことだと思う。
事前にがっつり予習してから映画見ちゃう人生損するタイプだから、ラストのこともだいたい察しついてた。まあ良い悪い色々なんとも言えないけど、そこでガツッとタイトル『湯を沸かすほどの熱い愛』って厳つい文字が出るのは最高にかっこいい(+音楽も)。本当にその通り、湯を沸かすほどの熱い愛だったんだなあ、月並みな言葉だけどお母ちゃんがみんなを家族にしたんだなあってまた泣いた。
重厚感と軽やかさ、一見相反する2つが詰まった作品。【病気】【家族】ってまるでお涙頂戴ハンカチ準備!みたいなキーワード揃ってるけど、こんな厳ついタイトルでこんな爽やかなパッケージで、つまりそういう作品でした!とっても良かった。
今年入ってから強い母の映画これで3本目だなあ