京楽

湯を沸かすほどの熱い愛の京楽のネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ここで描かれている「母の愛」はとても強い。

いじめを受けてるあずみに、逃げちゃダメだと言って叩き起こして学校に行かせたり、自分は本当の親ではないと告白した直後に、本当の生みの親に挨拶に行かせたり、文字にするとただのサイコパスにしか思えないけど、それは全て子供の成長のため。

突然失踪した夫に連れ子がいた時にも、普通に愛情を注ぐシーンも感動した。
鮎子が、本当の親に会いたくて家出した時に、「仕事をサボったから明日床磨きしてもらうからね」というセリフも、意地悪で言っているのではなく、あえて家族の日常を感じさせることで、「あなたはここにいていいんだからね」と伝えているようで、居場所のなかった鮎子にとっては、不安が初めて安心に変わった瞬間だったかもしれない。

末期ガンと告知されたあとの、双葉(宮沢りえ)が本当に強いとおもった。
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