Linla

顔のないヒトラーたちのLinlaのレビュー・感想・評価

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)
3.8
権力に従う者は、いつしか
自らも権力を得たと
思ってしまうものなのか、、、

同じ時に生きて
迫害する側、される側。

発端は、一匹の小さなアリ。
それを見逃さす巨大な蟻塚を
掘り起こしていく。
一度手を付けたら次から次へと
蠢くアリ達にもうお手上げ。

たった一人の検事の正義が
押し潰されそうになりながら
途方もない事を諦めない。

正義を貫く事が
こんなに過酷で残酷だとは。
しかしその残酷さは
人間そのものであるとは。

事実を知るのは疲れる。
この主人公ヨハンの疲労が
モロに感じる作品だった。

ドイツ映画とあって?なのか
独特なムードがあった。

ヨハン役の人、男前過ぎ。

品行方正さ溢れる顔立ちで
検事にはピッタリだっただけに
余計な色恋の濃厚シーンは
要らなかったな~と。

どの世代も知るべき事が
描かれていると思う。
しんどいけどオススメします。
Linla

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