顔のないヒトラーたちの作品情報・感想・評価

「顔のないヒトラーたち」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

なかなか面白かった。戦時中の事は誰も話したがらない。はどこの国でも同じであろう。そこに正義という言葉が立ち塞がる。いや、戦時中に限った事ではなく過去の汚点とした方が良い。それは現在進行形で考えて良いことである。社会問題として溢れているのは、こういったケースがほとんどであるから、余計に考えさせられた。
思えば、あの当時政権を握ったのであるから、当然、多くの人間が賛同したわけである。だから戦争が終った後、司法を含む正楷にもその賛同者はうじゃうじゃいたわけだ。
特に恋人の父親や一緒に行動した記者までもが例外ではなかったという展開は説得力があった。
検事として見切りをつけた後も、正義とは程遠く、結局は再びナチ残党の訴訟に取り組む。
破けたジャケットの修繕を仲を取り戻すところに引っ掛けたところは粋だった。
豆

豆の感想・評価

4.0
ドイツは戦後すぐからナチスへの反省を徹底したと思っていた自分がどれだけバカらしいことか。日本とは根本的に違うと思っていた。簡単にらきな道に走ってしまうのも、罪から逃げたいと思うのも人間の本性なのに。日本が東京裁判で戦争をなかったことにしたかのように、ドイツもまたそうだったんだ。あの裁判の結果が、今につながる。アイシュビッツと靖国神社の分かれ目があの裁判だった。
最近90歳にもなってナチスの罪でドイツに送還された老人のニュースがあった。なんと強烈なメッセージ性なんだろう。20年も経った。不可抗力だった。誰しもそうだった。数多くの言い訳はあるが、それでなお、最後まで追求する姿勢が、きっと歴史に残るだろう。不可抗力でも、数十年経っても罪は消えないこと。戦犯の孫が何代も総理大臣をつとめ、未だ残る被害者たちの声を「あんな過去な状況下にいた人が正確な証言ができるはずがない」と嘘呼ばわりし、不可抗力な加害者たち神呼ばわりする国と、ドイツとは同じ罪を犯しても同じ未来を歩むはずがない。
多くのドイツ人が、もうアウシュビッツの話は聞き飽きた、と行っていたけれども、南京大虐殺?713部隊?従軍性奴隷? なにそれ?よりは1000倍マシだ。知らない、から、聞き飽きた、という流れに帰るまでは多くに一般人の、ナチスの下だったらきっと惨事に目をつぶったであろう一般人たちの働きがあったのだろう。

とは別に、時代背景が背景なだけに、恐ろしいほど白人男ばかり。まるでexcuseのようび「夫の許可がなければ働けない女性に…」というニュースが流れるのだが、消されてばかりの女性史もいつか日の目を見る日が来るだろうか。

歴史はあっという間に権力者と大衆のいい様に変換されて行くし、目を見張って守らなければ100年掛かった進歩はあっという間に後進する。
KyoukoWada

KyoukoWadaの感想・評価

4.0
人間の罪について考えさせられる。善と悪だけでは測れない複雑な物があると感じた。人が人を裁けない。 言いようもない悲しみを感じた作品
ドイツ史をかえた出来事。

あまり描かれてはなかったが、まだ元ナチ党員が権威ある地位につけていた時期に、アウシュビッツの問題を掘り起こす事は、相当な嫌がらせをうけただろう。

信念を貫いた主人公に拍手👏
2年前に見たはず…今度見直すかもしれないので先にメモだけ

・戦後すぐはナチスとかヒトラーとかそういうことを教えない教育方針が続いたらしいので、主人公が全く無知なのはそういう背景

・戦後15年くらい経ってからやっと戦犯についての裁判が始まったというのがびっくり。裁判される側ももう時効の気分だったんじゃないかと思う
son

sonの感想・評価

3.5
「なおせる?」「なおせないわ...」とか、外に捨てたスーツ直して持ってきて復縁みたいな下りいらん。ちょーちょー余計なことしてくれたな〜ってなった。
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