#217-2015
父親を事故で失ってしまった8歳の少女千秋。失意の母と2人、大きなポプラが立つポプラ荘に引っ越すことになるが、そこの大家さんは天国に手紙を届けることができるという。
静かに心が癒される映画だった。
この情報手段が幾多とある時代に手紙をもってきたのはいいなと思ったし、最初は大家さんが怖かった千秋だけど、手紙の話をきいて段々と距離が縮まっていくシーンは微笑ましかった。
大家さん役の中村玉緒がね、一見怖そうだけど実は優しいおばあさんがぴったり。
パパ、旦那を失った2人を演じた本田望結ちゃんと大塚寧々が、引っ越した後も人知れず苦しむシーンがあるからこそ、個性的で明るいご近所さんが活きてくるというか、少しずつ心の傷を癒してくれているかのようなバランスも良かった。
ただ、大家さんのお話で持ってきていたのに、お母さんの話に変わったのは個人的には急すぎたかな。とってつけたような感じというか、うっすら感じさせるシーンもあったけど、大家さんとお母さんの2つの(正確には3つの)着地点ができてしまったせいでどっちつかずってなってしまった気がする。
最後、みんな実は大家さんに救われてたっていうのが分かるシーンは涙が出そうになった。