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ポプラの秋のMoのレビュー・感想・評価

ポプラの秋(2015年製作の映画)
3.5
本田望結ちゃんの演技がとにかくうまい。
随所随所に感動的な要素があり、終始涙を誘う作り。
おばあさんの「死んだ人へ手紙を届ける」という優しい嘘で、幼い千秋が救われるというのは分かる。ただ、大人になった千秋が幸せかというと、どうやらそうではないらしい。
おばあさんの死の知らせを聞いて再びポプラ荘へ向かった千秋だけど……という、回想を踏まえた作品だけど、クライマックスがやや時期尚早かな、という気もしなくはない。
手紙という人に思いを伝える手段を主題としているのに、大人になった千秋に思いが伝わることで、決して幸せになったわけではない彼女をどう救うのか。その点でカタルシスを生まないのが非常に惜しい。
子供時代のエピソードと本田望結ちゃんは素晴らしいんだけど、大人になった千秋の背景をもう少し丁寧に書き込んでいたら、もっと深みがある作品になったのになぁ、とは思う。
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