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シャザム!のtjZeroのレビュー・感想・評価

シャザム!(2019年製作の映画)
3.0
孤児の少年ビリーは、魔術師から後継者に選ばれ、見た目は成人のスーパーヒーローに変身できるようになる…。

一番面白かったのは、エンドクレジットのアニメーション部分。

本編の120分以上よりも、数分のクレジットのアニメの方がこの題材にピッタリしていたし、アニメ版だったらずっと観ていたいな~と思った。

ということは、コミックの実写化としては不完全燃焼なんでしょう。

アメコミの実写化で成功しているのは、ノーラン版の『ダークナイト』シリーズとか『アイアンマン』みたいに現実世界との違和感を上手に解消しているか、またはティム・バートン版の『バットマン』のように思いっきりデフォルメしちゃうか、の二択だと思う。

見た目はオトナで中身はコドモっていう、トム・ハンクスの『ビッグ』みたいな仕掛け(足で踏む🎹が登場するから、意識しているのは明らか)は秀逸だっただけに、後半に行くにつれコミックを実写化する際の違和感みたいなモノがどんどん拡大していくのが残念だった。
クライマックスなんか、あれだけの大惨事が起きているのに、警察も軍隊も駆けつけないというのは、いくらなんでも不自然でしょう。

(血のつながってない)疑似的な家族の絆で悪のチカラに立ち向かう…という戦い方はフレッシュだなあ、とは一瞬思ったけど、血縁の家族が団結する『Mr.インクレディブル』の方がよく出来てたなあ、とすぐに思い返してしまい、やっぱりこの題材はピクサーのアニメで観たかった、と改めて感じてしまった。
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