TaiRa

George WashingtonのTaiRaのレビュー・感想・評価

George Washington(2000年製作の映画)
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たしかデヴィッド・ロウリーがこれ好きって言ってたんだけど、要するに「俺もテレンス・マリック好きっすよ先輩」って事だったのかな。

大層なタイトルわざわざつけて4万ドルくらいで作ったらしいデヴィッド・ゴードン・グリーンのデビュー作。ほんとにこの人作風がバラバラだよね。初期はこの感じで、コメディに移行しつつ合間合間にまたこういうの作ってるみたいな遍歴。『スモーキング・ハイ』と『ハロウィン』しかちゃんと観てないからよく分かんないけど。作家主義ってなんなんでしょね。基本ストーリーはなくて、割と観念的でほとんど寓話。子どもたちにアメリカを象徴させてんのは分かるけど、じゃあそれ以上何があるんだって言うと別に。決定的な出来事が起きてしまうトイレの見せ方とか不穏で良いけど、やっぱ撮り方ルーズだよ。時間の使い方とかも。なんかリンクレイターの自主映画とかが近いかな。てかリンクレイターもコメディ撮ったり、色んなジャンル撮ってるから近い存在だな。グリーンもテキサス育ちだし、感覚が近いのかも。この映画自体アメリカ文学的で、言葉の映画だったりする。その辺も近いね。テレンス・マリックと違うのはそこか。マリックって全然文学的じゃないし。なんか長編でやらなくても良い感じだったな。
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