「自分はゲイじゃない」と言いながら、セクシュアリティに揺れる陸上少年の主人公シーヘル15歳。ストーリーラインはあるあるですが、内容を詰め込みすぎず、78分の中に爽やかさと瑞々しさがシンプルに弾けていてよかった。
15歳の主人公が自分自身を模索する姿は純粋に甘酸っぱい。周りを振り回して多少傷つけてしまうのも絵になる。
マークのところへ自転車でUターンして疾走するシーンや池でキスするシーン、考えるより先に思わず体が動いてしまう姿がかわいくて自然と笑みが溢れた。印象的なシーンやカットは他にもあって、ラストも爽やかだけど、中でもいいねと思ったのはラスト直前で一瞬映るチームメイトのステフの顔。表情が全てを語る好例。ステフお前いい奴だな!
夏にぴったりの青春映画でした。