LEONkei

ミニー・ゲッツの秘密のLEONkeiのレビュー・感想・評価

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)
3.3
〝今日…セックスをした。ウソみたい!〟

1976年サンフランシスコに住む15歳の〝ミニー・ゲッツ〟は、絵を描くことが大好きでマンガ家志望のどこにでもいそうな女の子。

思春期ならではの大人の世界に興味津々で、毎日セックスしてみたい願望を持ち続け妄想と現実の世界を女の子視点で描く。

ふんわりと甘酸っぱくほろ苦いドラマを想定していたが、15歳の少女がセックスを体験してからジェットコースターのように生々しくも過激な展開に…。

セックスの喜びを知った少女はセックス依存性かと思うほどヤリまくる姿は、『こんなもんなのか?ちょっとヤリすぎだろう』と男の自分から見て思ってしまう。

70年代の音楽にサンフランシスコのオープンな街だからこそ、こんな女の子がいても不思議と違和感を感じない。

要所要所でミニーの描く女の子ならではのエロ妄想は、サイケデリック調なアニメーションとなって動き出す映像は面白い。

部屋でイギーポップのポスターに向かってフェラするような女の子でも、やはりココロは脆く大人の世界とのギャップに壁を感じる姿は痛々しい。

そんな思春期の物語だが、この映画の最大の関心事と言うかインパクトは15歳の主演ミニーを演じた〝ベル・パウリー〟でしょう。

本当に15歳じゃないかと思うようなあどけなく自然体の姿は、特別美人でも可愛くもなく女のカラダになりかけた幼女のような肉体…もちろん生々しいセックス描写が多々あるので15歳ではないだろうとは思って観てはいたが、出演当時実際は23歳だったとは驚き。

まったく女優ベル・パウリーの事は知らなかったが『スター・ウォーズ
エピソード8』に出演するとかしないとか注目されている女優さんなんですね。

『全ての元少女たちに捧ぐ…』と言うキャッチフレーズの通り、是非女性たちに観てどんな感想を抱くのか聞いてみたくなるような映画でした..★,
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