みなりんすきー

残穢 住んではいけない部屋のみなりんすきーのレビュー・感想・評価

3.5
穢れ=不浄。汚れ。
死・出産・疫病・失火・悪行
などによって生じ
災いや罪をもたらすとされる。

『以前から聞こえていた不可解な音も、着物の帯が畳を擦る音だった、ということでしょうか』

『理屈が分からない──得てして怪談とは、そういう曖昧さや不合理さをもったものではあるが、そもそもこのマンションに自殺者など 本当に存在したのだろうか』

『手繰っていくと 根は同じだったっていうこともある そういうのは業が深い──所謂ヤバい話ってやつです 取り扱いを間違うと酷い目にあう』


■ あらすじ ■
作家の「私」(竹内結子)に、読者である女子大生の久保さん(橋本愛)から一通の手紙が届く。住んでいる部屋から奇妙な音がするという内容が書かれたその手紙に、好奇心から「私」は調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人など様々な事件を引き起こしたという事実だった。


■ 感想 ■
『残穢 住んではいけない部屋』

ホラー映画マニアではあるが邦ホラーってもう終わってるしな…(°᷄൧°᷅ )という思いもあってスルーしてた作品の1つ。酔ったテンションで実家の母も巻き込んで一緒に鑑賞。笑笑

とりあえず何よりも先ず竹内結子さんに追悼……😞🙏🙏ただただ悲しい。こんなに綺麗で魅力のある方がどうして、、とは思わずにいられず。ですが、彼女が女優として輝いていたその作品たちを見る時くらいは一旦その事実を忘れて、とにかく作品を楽しむよう努めました。

個人的にはホラー映画というよりはミステリーやサスペンスに近いものを感じた。あるひとつのきっかけとなる出来事から、どんどん辿っていくうちに思いもよらぬ過去の事件に行き着いて、その更にまた過去の歴史が絡んでいて…っていう、ただのホラーというよりしっかりと取材などをして調査を進め真相を突き詰めていくストーリーが純粋に面白く、恐怖演出も必要最低限といった感じでしつこさがない。黒い幽霊のCGの粗さは若干気になるが、まぁ重要なのはそこではないという見方でいいかな(笑)

私も不動産業界に勤めているので所謂”事故物件”には何度も関わってきたが、この映画を観てなるほど確かに、そういった現象があったとしたら、その原因は何も”部屋”に限ったことではないのかもしれないと思った。そこで人が死んだから…という単純な問題ではなく、ではなぜそこで人が死んだのか、その原因は実はもっと根深いところにあった…もしその真相を知ろうと辿っていき恐ろしい歴史なんかにたどり着いてしまったとしたら、それはもう心底恐ろしいだろうなと。もしその部屋で恐ろしいことが起こったのなら、無駄に深追いせずやっぱり黙って引っ越すのが最善だと思いますわ(笑)

ま、話しただけ、聞いただけで祟られるんだとしたら、もはやどうしようもなさすぎて大人しく諦めるしかないと思うんですけどね
(笑)