Arbuth

残穢 住んではいけない部屋のArbuthのレビュー・感想・評価

4.4
原作の小説を読み終えたその勢いで鑑賞。どっちもよく出来てて本当に怖かった、しかし1日にW残穢は強烈だった。もし子どもだったら夜中にトイレ行けなくなってただろうな。

これはある種のパンデミック作品です。
「越してきた先のマンションの畳の部屋から変な物音がする」という相談から始まった調査。土地の歴史を遡ると、出るわ出るわ禍いの数々。
その土地に住んだ人は必ず感染する、どんなウイルスよりも感染力の強い“穢れ“。
運良く無症状感染者になる人もいるが、発症したら最後、引っ越したとしても大きな禍いが待っている。そして感染力の残存期間はなんと100年以上。しかも時を経るにつれてどんどん強力になっていく。

その土地に住まなければ問題ない?いやいや、100年以上経た変異種はあらゆる方法でその土地以外にも感染経路を拡げることができる。知らぬ間に濃厚接触してる可能性大。マスクや手洗いじゃ防ぎようもないし、もはや発症しないことを祈ることしかできない。恐ろしすぎる。

原作モノって原典と比較してガッカリすることが多い中、この作品は全くそんなことがなかった。もちろんいくつかのエピソードや登場人物は削られたけど、むしろ必要な骨組みだけ残してスッキリさせた印象。
ラストも映画ならではというか、映像メディアの特性を活かした良い締め方になってたと思う。

いきなりお化けが出てきてギャー!みたいな邦画ホラーありがちの演出(ジャンプスケア)があまり無かったのも良かった。

主演の竹内結子さんは本当に美しいし、橋本愛さんも美少女なのに服装が絶妙にイモい感じが良かった。2人ともホラーが似合う。

一番怖かったのはやっぱりアレだな、窓の外の謎の人影。
ネットで調べたら嘘か真か、「映ってはいけないモノだった」的なのが色々出てきたけど、、、どうなんだろう。
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