どうたく66

残穢 住んではいけない部屋のどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何を怖がるかは社会を反映している。ホラー自体が社会批評になっていると宮台真司は言った。

残穢で描かれているのは土地にまつわる穢れ。それの元となったのは近代合理主義の発展のもとに虐げられた貧しい民衆の恨み。ここでは炭鉱での恨みや怨念がその子孫を苦しめるという話。

うちの一族も他人事ではないので単なるホラーとしてはみれなかった。無念を持って死んだ人に寄り添ってただ話を聴くというスタンスが大事なのではないかと思わされた。幽玄能に出てくるワキのような役割が。
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