『マッコールさん。ヒイロ・ユイ説!』
マッコールは以前のホームセンター勤務からタクシー運転手へと職業を変えていたが自身の信念は揺るがない。自らの規律を重んじて、それに反するモノを罰してきた。それは今も変わらないのだった…
イコライザーの続編。
主演は前作同様、デンゼル・ワシントン。
監督も前作から引き続きアントワーン・フークア。
最近では、こうした舐めてた相手がメッチャ強かった系のアクション映画が増えていて、それぞれに個性があって個人的には大好きなジャンルだ。
このイコライザーシリーズは重厚な雰囲気と必殺仕事人のように徹底した職人気質でこなしていく姿が渋い。
今回はシンプルにバカな奴らを殺していくだけでなくマッコールさんの内面を描いていく内容になっている。
なぜイコライザーになったのか。イコライザーは何故、殺しをするのか。
悪とはなんとするのか?正義とはなんとするのか?をマッコールさんは口で語らず、静かな佇まいの姿で語るのはとてもアクション映画とは思えないくらい。
しかし、アクション映画として物足りなさを感じるかと言うとそんなコトはない。緩急が効いてる。
そして、マッコールさんといえば読書家。
奥さんが愛した本を読んでいます。今回も自分の若い頃を重ねた少年マイルズが登場します。その子には「僕と君の間」という本を託します。
この本は未読ですが。内容としては黒人としてアメリカで生きるとどういうコトなのかというのを父から息子への手紙でつづられたという内容になっているそうです。
多くは語らない。
正にマッコールさんの優しさは前作から健在です。
そして、今回の敵はイコライザーとポスターに出ています。
そして、マッコールさんもイコライザー。しかし、その敵とは明確に違ったモノを抱いているのがマッコールさんです。その違いを知ったマッコールさんは敵を前にしてこう言い放ちます。
『俺はお前を殺す』
その言い放ちっぷりは「新機動戦記ガンダムW」のヒイロがリリーナに言い放ったシーンのオマージュか?というくらいの雰囲気がありました。
確かに只の殺人マシーンでなく信念に基づいて行動し、自らの死すら利用する姿はマッコールさんは実質、ヒイロ・ユイだった⁉
なので腐女子受けも狙えるイコライザー2。
アクション好きな男性もヒイロユイが好きな女性陣にもおススメです。