チャリぐらしの殺りエッティ!
核戦争後の1997年を舞台にした、オマージュたっぷりの、ごった煮SFアクション。
従来の法や秩序が力を失った、崩壊後の世界。核の汚染で"水"こそが絶対の価値。
暴力が支配する荒廃した街で、ヒーローに憧れる少年が立ち上がる…でも移動手段はチャリ!質問は受け付けません!
デジタル全盛のこの時代に、堂々たるアナログぶり。
80年代カムバック精神に溢れた、血みどろSFバイオレンスですね。
熱、熱、熱。
全編に作り手側の情熱が炸裂しております。好きな具材だけ、ギッチギチに詰め込んで。
見た目は悪いが、食べたら美味…かも!
イイ塩梅で頭の悪いストーリー。
出会いと別れのヒーロー物語に、ラブコメを添えて。古き良き少年マンガの様な。
ロマンチックな展開もあって、熱いものがこみ上げてきます…多分!
金は無くとも愛がある、とばかりに、絶妙なクオリティで実現されたダサカッコいいビジュアル。
細かい部分へのコダワリも感じました。
決して手は抜いてない…ハズ!
盛大かつおバカな人体破壊描写。
血液や内臓が乱れ飛ぶ、豪快で爽快なオーバーキルの数々。
人間スカイツリーとも呼ぶべき、難易度抜群の組体操に爆笑。
やり過ぎたっていいじゃない、好きなんだもの…って事で!
愛嬌たっぷりなキャラクター達。
ターボキッドやゼウス様、スケルトロンも好きなんですけどね。
何と言っても、彼女。
自由奔放で、純粋で、マリンブルーの澄み切った瞳で、秘密を抱えたアップルさん…最高!
良くも悪くも、思い入れで語るタイプの作品なので、グロさやチープさが苦手な方には全くオススメしません、出来ません。
懐かしさもあって、自分はもれなくハマってしまいました。…予想通り!
…アップル嬢の破壊力ですよ、結局のところ。現時点で、イペデミー助演女優賞最有力候補です。
『ファイナルガールズ』のタイッサと競うな…。