フッカー

デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」のフッカーのレビュー・感想・評価

4.5
デジモンが本格的に息を吹き返すことをどれだけ待ち望んだか...
アグモン「また、会えたね」
感無量。
見に行って良かった!心からそう思いました。


忘れられないあの夏。
サマーキャンプに行った太一ら7人は異世界へと飛ばされる。
目が覚めると、そこには奇妙な生き物デシタルモンスターが!ここは無人島だった!

子供達だけで異世界デシタルワールドで生きていくという、ある種のサバイバル空間の中で、彼らはぶつかり合い進んでいく。
パートナーデジモンという各々の相棒と共に歩く、そしてその歩みの中で様々な出来事に出くわす。
冒険の中で、みな抱えている事情・問題と向き合っていく。
家庭のこと、親のこと、自分のこと、兄弟のこと、小学生であっても彼らは感じとり考え、悩んでいる。

ここが子供向けワクワク冒険アニメとしては意外に深く、中学生の時再度アニマックスで見て、ハマったきっかけとなった。

そして冒険を通して、パートナーデジモンとの絆を通して、彼ら選ばれし子供達はそれぞれの個性を再発見し、それぞれの問題に答えを出す。

--------------ここまで初代デジモンアドベンチャー-------------------------


♪♪♪ここからデジモンアドベンチャーtri.♪♪♪

今回は、その選ばれし子供達のほとんどが高校生となった時のお話。
あの夏から6年。
そしてデジモンアドベンチャー02最終回ベリアルヴァンデモンとの闘いから3年。
テーマはサブタイトルにもあるように「再開」
あと個人的には「成長と変化に対する葛藤」

多くの人に映画館で見て貰いたいため、ネタバレは出来るだけ避けたい。

彼らも高校生となり精神的に大きく成長し、変化している。小学生の時点で、普通の人とは異なる経験をした彼ら。

物事がより見えるようになり、視野が広くなったからこそ生じる悩み。
昔みたいにただ突き進めばいいわけじゃない。

彼らはぶつかる。
そこで表れる選ばれし子供達の個性。
その描写が本当に丁寧。

何もわかっていないで、ただ闇雲にやろうとする訳じゃない。
分かっているからこそ悩む彼1。分かっていても進む彼2。

「結局何もしなければ全て壊れてしまう。それじゃ逃げてるだけだ」
言葉で言わなくても、何故悩んでいるか彼には伝わってるんですよね。
でも突き進もうとするのが彼2の性格。
そこで立ち止まる、いや立ち止まることができるのが彼1の性格。

それを取り囲む他の子供達。
現れる成長の証と個性。
川に夕陽が反射しながらアグモンと語るシーン強く印象に残っているなあ。


細かいところで今までの作品を大事にしているのが伝わってホントに良い気分に。
まず敵として現実世界に表れたのがクワガーモンってセレクトの時点で愛を感じる。
だってデジモンアドベンチャー第1話で子供達が始めて遭遇した脅威(デジモン)がクワガーモンなんだもん!!

冒頭のシルエット描写とか、タケルのデジヴァイスがD-3だったりとか、例の問題のウーロン茶とか笑

選ばれし子供達とデジモン達のやり取りは見てて本当に笑みがこぼれる!!
長い間デシタルワールドで共に過ごした彼らは、ある意味親と別の方向で、家族のような距離にいる。

ゴマモンのとこめっちゃ!!(*´ω`*)
その後の丈の行動がまた.....。
ガブモンが「素直じゃないなあ。俺はアグモン達のとこ行ってるよ」ってヤマトの背中押して歩くとことか!!(*´ω`*)

パタモンがタケルの頭のてっぺんじゃなくて、肩の上に乗るようになってる!!とか、女子会wとか
光子郎の変化と、変わらない彼の解説多弁ふるいまくりシーンとか

好きなシーン挙げたらキリがないですね笑
それほど今までの「デジモン」という作品を大切にしつつ、新たに描かれる彼らの描写の細やかさに感謝!!m(__)m

そしてデジモンの目玉、進化シーンが
本当に熱い!!今の技術で表現される進化たまらん!!!
ラストも最高潮に燃え上がる!!

エンディングロール後までシーンがあって嬉しかったのと、エンドクレジット中誰も立たなかった事が更に嬉しかった。

次作第2章は「決意」
大好きな丈が、JO先輩がポスター飾ってたから\(^o^)/って

3月が本当に楽しみです。

Filmarksでデジモンを知っている人、デジモン世代の人がどれ程いるか分かりませんが、

このレビューがこの俺の想いが、
今までデジモンを知らなかった人の興味の契機となること、
そしてデジモンという単語が記憶の片隅にある人達への情熱の再燃剤となることを祈って。


本当は公開初日の昨日に行きたかったけど、一瞬でオンラインチケット、中央席がほぼ全ての回で埋まって驚いた。
でもそれだけデジモンファンの熱さがあるってことで、1ファンとしてはとても嬉しかったりしました。

一緒に行った友人とデジモンについて、色々話して至福だったなあ...