スタジオにしかわ

デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」のスタジオにしかわのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます


あくまで自論だが、アニメってのは変えてはいけない範囲があると考えている。アニメヲタクになる人の気持ちが分かるのは、周りの環境が変わっていく中でアニメは変わらない。不変が故の安心感がある。童心に戻れる。日曜のサザエさんを観て安心する。ホッとするのはそういうところがあるのではと考えている。


感想: 懐かしい!! けど先行きが不安…


もう10年以上前にテレビ放送されていたアニメがオリジナル脚本、しかも一番思い入れのあるデジモンの初代が映画化されるということでとても楽しみだった!


確かに懐かしい!が…所々で違和感を感じる。それは半テンポであったり、一拍であったり…

まず、散々ネットで批判されていたキャラクターデザイン。これは酷い。酷いという言葉を使うのがベタすぎて逆に使いたくないくらいだ。
デジモンの世界観にあっていないデザインというのも違和感ではあるが、「荒い」というのが正直なところ。
遠くにいるキャラの目が小さくなるのは分かる。テキトーになるのは分かる。でも近くにいるキャラの目がテキトーになるってどういうことや!ちゃんと作ってんのか!お金ないんか!時間ないんか!考えられない。MBSの方がよっぽどいいアニメーション仕上げるわ!2015年のアニメとは思えない出来の悪さである。キャラクターが平べったく奥行きを感じない。故に戦闘シーンに映画らしい迫力が感じられないのである。

次に脚本。全6章構成の1章目らしいが、まぁ、最初の1章に見せ場を作るのは分かる。常套手段だ。オメガモンを出すのも分かる。人気キャラだし、観客を集めるいいヒキだ。だが、なんだあの後半の進化→必殺技→進化→必殺技は!原作のリスペクトを感じない。
もっと丁寧に描くべきだし、テキトーに作ってる感が否めない。あと、キャラクターが技を繰り出すときの声は!トゲモンしか言うてないやん!声優が声出せないから?ちゃんと作れちゃんと!

ギャグシーンの構成も酷い。キャラクターがほとんどツッコまない。ベタなツッコミ一個で笑いになるところが結構あったのに、それをしない。全部シュールな笑いばっか、そういうアニメならいいが、デジモンってそうじゃない。スカシは確かに有効な手段ではある。光子郎の着せ替えソフト作ってみた。異次元空間作ってみた。強力なエネルギーを発見できるゴーグル作ってみた。のところはシュールで正解。きっと光子郎はずっとこういうことしてて、選ばれし子供たちの間でも、もう驚かなくなっているんだろうな、という関係性すら表現出来ているいいところ。だが、しかし!もっとベタにツッコめよ!たしかに太一が病んでるけどさぁ!たしかに丈が病んでるけどさぁ!だったら空がツッコまんかい!笑

ミミちゃんのグミのシーンだって、光子郎の説明を誰も聞いていないところだって、もっとシンプルにベタにしたらいいのに、なんでしない!

それでも3.0なのは、思い出補正と、デジモン側の声優が変わっていないのと、進化シーンのアニメーションである。進化シーンだけは良かった!ここの担当者凄い!通常シーンと全然出来が違うもん、ここだけ絶対担当別!笑
今まで散々描かれてきたデジモン側の主要キャラ。それらを今までに描いていない角度、立ち方で表現しているのが良かった!ただ、一つだけ。デジバイスの音はいじらなくていいぞ!あれは余計だ。そこもベタでええから!制作組のオリジナリティーとかいらん。こっちは懐かしがりたいんだよ!笑

主題歌。和田さんの声が悪いのは仕方ない、前田愛さんも当時とは出せる音域が違うだろうから分かる。だがなんだアレは!オープニングのバタフライはまぁいい。なんだあのエンディング曲!加工しすぎやろ!あんなことするならいっそのこと違う曲にしろ!


失礼しました。思い入れが強いので…笑
しかし、じれったいシーンがそれほど多いということなんです。デジモンの、しかも初代を扱うならもっと完成度は高くあるべき。それだけファンが多いんだから。
本当は今年の夏に公開の予定だったのがここまでズレたのはきっとその辺りの葛藤があったんだろうけどさぁ…