瀬口航平

ハッピーアワーの瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

ハッピーアワー(2015年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

化物みたいな映画。5時間17分っていう物理的長さのことではなく。言葉では語り尽くせない、人生、、がとにかく描かれてる。これで主演の四人が演技経験ない、ってんだから、普段から修練積んでるプロってなに、、、???ってなる。修練では表現しきれない深みがあった。

観てておもったのは、自分が取っている態度や行動、発言は本当に自分が自覚している誰かのためのものなのか、ということ。。ただ、だからといってふみのように溜め込んでいってはどこかで限界が来てしまう。人間関係って親密になればなるほど同性異性問わず難しくなるから大変だけど、強い歓びもそこにはあるから、離れ難かったりする。。人間関係をここまで丁寧に、たくさんの角度から描くと、こんなにも人生を感じられる作品になるんだなあ。
個人的に、メインの男性でサイコパスな男が多い中、唯一サイコパス感を感じない男の泣きのシーンがちょっとホッとした。人間不信になりそうな映画だけど、自分にとって受け入れられるシーンばかりが展開される作品よりも、たまにはこういうのも観てみてもいいかも。自分の中のいろんな、普段は観ない一面に気づいて、どう対処するかを考えられる。たまにしか観る気にはなれんけど。
瀬口航平

瀬口航平