人と人とのすれ違いをじっくり観る映画。
何かに対して誠実に生きているつもりが、全然そうなっていないことばかり。
知らないうちに相手を傷つけている。
口論を観る映画、と言ってもいいくらい口論のシーンにたっぷり時間を使っている。相手の性格的な欠点をグサリと指摘する。何度も心をえぐられた。
すれ違いによって生まれる、やり場のない感情を自分の中にしまい込んで生きている姿が苦しかった。
ああ、僕は確実にひとを傷付けている。リアルに自分のことのように感じられて泣きそうになったよ。
5時間17分、東京初日。ほぼ満席。