マクガフィン

クズとブスとゲスのマクガフィンのレビュー・感想・評価

クズとブスとゲス(2014年製作の映画)
3.2
社会適応力ゼロな人達が繰り広げる暴力と涙のゲスな物語。DVD鑑賞。

役者選びのセンスが良く、よくこんな主人公を見つけてきたなと思ったら監督だった。主人公だけでなく役者陣の表情や雰囲気が良い。冗長なシーンが幾つかあったので、セリフのカットや工夫が欲しかったが、それでも時折、ハッとさせる演出は奥田監督ならではに。

ストーリーや主人公が滅茶苦茶だが、それ故に伝わるものがあるのは監督と役者のバイタリティや熱量の高さだろう。特に監督の映画にかける狂気じみた執念がヒシヒシ伝わることは良いが、141分は長く、110分位に纏めてほしかった。