TakashiM

パッセンジャーのTakashiMのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.3
地球を出て移住先の星まで、巨大な宇宙船での冬眠移動中、まだ到着まで90年もかかるのに、一人だけ先にお目覚めしちゃう、ナンジャソリャロンリー地獄、というお話。

これは誰もが「自分だったらどうするか?」を考えてしまうであろう、絶妙な設定。
主人公は、大半の男が考えつくようなとんでもないことをしてしまうが、これを否定できる男はどれだけいるのだろう。

主人公はあくまでも理性的で紳士であった、と思う。
普通なら、ちょっと頭のネジがどこかおかしくなってしまって、もっともっと奇妙で理解できない行動をしてしまうんじゃないかなあと。

孤独なオッサンに選ばれてしまった美女は、まあ泣くしかないよなあ。
でもイケメンの紳士だから許してあげてほしい!

とある真実が明かされる途中までは、すごく面白かった。
でもそこからの展開は少々強引。。
どうしても美しいラブストーリーに持っていきたいのはわかるが、鬱な終わり方のほうがリアルなんじゃないのかな。
なんやかんやで、用意されたのは吊り橋効果的なやつ。

結局やっぱり、そうなっちゃうのねー。
というキレイに終わるラストは、正直物足りなさが残るわな。。

鬱なエンドを求めてしまうのは、最近の韓国映画の影響か。。
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