あきしげ

パッセンジャーのあきしげのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
2.5
ストーカーの欲望で人生を潰されたヒステリー女。

良かった点。

・惑星移住計画に希望を持たせる
・アヴァロン号内の施設は面白い

悪かった点。

・主人公がストーカーの何者でもない
・ヒロインはヒステリックの不安定さ
・あまりにも強引すぎるラストの展開

最初は偶然目覚めた男女の恋物語だと思った。
そうしたら、まさかのストーカー物語でした。
クリス・プラットはイケメンだから許される。
これが性格の悪いデブでブサイクなら違った。
その点で本作は非常に危ない橋を渡っている。

ジェニファー・ローレンスは悲劇のヒロイン。
というよりはヒステリックな女に見えました。
物書きはもっと冷静に状況を受け止めるはず。
それなのにほとんど感情でしか動いていない。

ある意味、この二人はお似合いのカップルでした。

まず、主人公の大罪は最後まで許されない。
ラストでは払拭したように錯覚させている。
その罪を受けたヒロインの心変わりも微妙。
どちらの行動理念に納得できなかったです。
特にヒロインの行動には納得できなかった。

マイケル・シーンのバーテンダーは悪くない。
ですが、あまり効果的な演出がなかったです。
ローレンス・フィッシュバーンは残念な感じ。
二人の為に出てきただけの役割で可哀想です。

なぜ主人公とヒロインの設定をそうしただろうか。
もっと素直に描いてくれれば楽しめただけに残念。
あきしげ

あきしげ