シグのすけ

パッセンジャーのシグのすけのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
3.8
長い時間をかけて宇宙を旅する。地球の家族や友人にももう会えない。

序盤から星新一の何かの作品を思い出した。遠い星に何かの使命(思い出せん)に情熱をかけて乗り込む飛行士たち。彼等は宇宙船の中で結婚して子供を産み何代もかけて目的の地にたどり着くって話だ。

理想に燃えた初代はともかく宇宙船の中で生まれ生涯を終える2代目や3代目はなんとも不憫であり、子供の頃から親に叩き込まれた使命も段々と希薄になって、、、、という話が頭をめぐっていた。落ちも忘れとるくせに。

星新一の作品には人工冬眠の話も何個かあるけどその作品(タイトルすら不明)は子孫を残しながら気の遠くなる旅を続けるというなんとも想像を絶するストーリーだった。

それはともかくジェニファー姉さんが予想通りの存在感で作品の価値をぐっと高めてるじゃないかコノヤロー!絶望的な状況の中でも艶やかなその姿はもうなんとも頼もしく綺麗でどんぶらこ(意味はない)

SFって事自体がジェニファーローレンスの良さを出しにくい設定だと思ったけど何をやらせても小憎らしいこしゃくな女だ(もちろん褒めてます)

でもあの船内で孤独に一生を終えるという設定が重すぎて結構胃が痛くなるな。

ラストは良かった。
シグのすけ

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