エイデン

パッセンジャーのエイデンのレビュー・感想・評価

パッセンジャー(2016年製作の映画)
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他の惑星への移住が可能となった未来世界
コールドスリープ状態のクルー258人と乗客5000人を乗せた宇宙船“アヴァロン号”は、居住可能なスペースコロニー“ホームステッドⅡ”へ向け120年の長い宇宙航行の最中だった
そんなある日、アヴァロン号の人工知能はスペースデブリを検知するも回避ができず船体に直撃
航行に影響こそなかったものの発生したエラーにより、1人の乗客がコールドスリープ状態から目覚めてしまう
目覚めたエンジニアのジムが、わけもわからず艦内を彷徨っていると、案内ナビからホームステッドⅡに到着するまで後90年かかると案内される
他のクルーや乗客はおらず、コールドスリープ状態に戻る手段はない
地球に助けを求めようにも返信を受け取る頃には74年が経過するという絶望的な現実をジムは突きつけられてしまうのだった
万策尽きたジムは、バーテンダーをしているアンドロイドであるアーサーを心の拠り所としながら、1人で生きて行くことを決心
しかし1年が経とうという頃には、彼の精神も限界を迎えてしまい、宇宙空間の遊泳をするアクティビティに挑戦し、改めて広大な宇宙空間での孤独感に涙する
船に戻ったジムは、そのまま宇宙空間に飛び出して自殺することを考えるが、恐怖に負けてしまい断念
しばらくしてジムは、コールドスリープ状態の乗客の1人で美しい女性作家オーロラに心を奪われてしまう
孤独感からか徐々に思いを募らせるジムの脳裏に、ある人道を外れたアイデアが浮かび・・・



クリス・プラット主演のSFヒューマンドラマ

『オデッセイ』と違って、打つ手なしの急遽宇宙ぼっち映画
死の運命に抗えない男が選ぶ、残酷で人間らしい選択が重い
そんなサスペンス的な展開かと思いきや、恋愛やアクション要素まで盛り盛りなエンタメSFだった

最近キテるクリス・プラットの相方は、演技派女優ジェニファー・ローレンス
出てくるキャラクターこそ少ないものの、ドラマメインのシーンも細やかかつ情緒あふれる演出で飽きずに観られる

陰気すぎず楽しく観れて、でも考えさせられるよくできた一作
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