TAKU

わたしはマララのTAKUのレビュー・感想・評価

わたしはマララ(2015年製作の映画)
4.0
2014年にノーベル平和賞を史上最年少で受賞した17歳の少女マララ・ユスフザイのドキュメンタリー。

ドキュメンタリー映画として面白いかどうかは置いといて、マララを偉人としてではなく、1人の少女として捉えていたのにはすごく好感が持てた。

カメラに登場する彼女は、学校ではクラスメイトたちと会話を交わし、家では家族とトランプ遊びをし、物理のテストで61点を取る何処にでもいる普通の女の子だ。

彼女がこれほど有名になったのは、 世間に対し勇気を出して「これは間違っている!」と声を上げたからだ。

女性はコーラン以外学んではいけないという抑圧的なパキスタンの中で、「なぜ女性は教育を受けてはいけないんだ」と意見を発した。それは、学校を営んでいた父の影響を受け、教養を深め考え、意見を持つようになったからだ。

本作は、“学ぶ”ことは知識を深めるだけでなく、自ら考え意見を発するようになり、結果的に自らの世界を広げることに繋がるのだということを描いている。

本作が1人でも多くの若者に観られて欲いと思う。刻一刻と「戦争」へと向かおうとしている今の日本に必要なのは、マララのような自分の意見を発する勇気だという気がするからだ。観る前と後では、マララの「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられる」という有名な台詞が持つ意味が絶対変わってくるはずだから。