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ちはやふる 下の句のmoのレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
4.2

『ダメですよ千早ちゃん。
女なるもの、雑巾掛けしてるときもお布団干してる時も美しくないといけません。

もちろん、戦うときも』



はい、私が大好きなカナちゃんの言葉です。
映画では少し省かれてた上にカナちゃんの口から直接聞くことが叶わなかったのが残念でなりません…



私は原作でも、映画でも、やっぱりカナちゃんの”内からくる「美」”に憧れます。
千早とはまた別の強さと美しさを持っていて、かるたを愛し、和を愛し、そして女に生まれたことを愛しているカナちゃん…

この作品は競技かるたをメインに描いてますが、同時に和の素晴らしさやかるたの奥深さも伝えてくれていて、そしてそれは8割がカナちゃんのお仕事です。

原作ではもっともっと見せ場があったので、全部の名言を採用してほしかった…
それくらい、「カナちゃん」というキャラにはたくさんの魅力が詰まっていて、とっても重要なポジションにいます。


なので、私がまずこの映画で評価したいのはカナちゃんのキャスティングが最高だったことです!

上白石萌音ちゃん!!!
まんまカナちゃんです!すごい!
個人的な意見として、メインキャストで一番のマッチングを見せてくれました。
大好きなキャラだったのですごく嬉しかったです!
(サブ入れると北央のヒョロくん)


次に、松岡茉優さん演じるしのぶちゃんの存在感!
特に試合シーンには驚かされました。
しのぶちゃんを演じる上で一番難しく、本作の見せ場になるシーンだったと思います。
加えてとにかく美しい、演技も上手い!
今後の活躍に大いに期待したい女優さんです。



あとはもう、構成が素晴らしい。
原作のいいとこ取りをしつつ、映画オリジナルの展開で感動を作ってきましたね〜〜。

「個人戦こそ団体戦」
仲間の存在の大きさは、離れているときこそ身に染みるもの。
時間も、距離も越えて、心とかるたで繋がる千早とかるた部、そして新…
個人戦のシーンでその繋がりが丁寧に描かれていました。


上の句に負けず劣らずだったと思います。

原作通りにいくと、新も復活して新キャラも続々登場…
むしろここからが本番!

なくらい熱い展開になっていくかと思うので次回作も楽しみです!!
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