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ちはやふる 下の句の2MOのレビュー・感想・評価

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)
4.0
それを卒業すべき成長過程に過ぎないとする生き方を選ぶ者にとっては、もはや人生に何ら必要のない幼稚な歌なのかもしれない。だが、終わらない青春を生きようと願う者は、青春映画に心の友を探し続けるのである。

私が私である理由。思春期に限らず、あらゆる事柄に問いかけられる目的の理由。選び取った人生の意味。
どこかで分流した道を歩む友の面影、心の故郷に知った喜びや安らぎが、悩み荒ぶる情動の中心に一本の芯を通らせる。
“ちはやぶる”情熱は絶えない。
今が一番楽しい人生をもっと、もっと。一生青春の仲間をもっと、もっと。

前段と後段で糸のように繋がる言の葉の意味。上の句が下の句に結ばれる、深化した「好き」のメッセージ。清く正しく楽しく美しい「凜」のイメージ。
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