本作のパロディとなる短編映画を観たことで興味が湧き、鑑賞。
大都会・ニューヨークで恵まれた生活を送るペット犬・マックス。
新入り・デュークが気にくわない彼だったが、ふとしたきっかけで2匹一緒に迷子になってしまう。果たして、彼らは飼い主のもとに帰ることが出来るのか……?
人間のいない間にもしもペットたちが大冒険をしていたら……という着想や、「飼い主を愛する主人公は突然現れた新人に嫉妬をするが、次第に友情を深めていく」ストーリーの大枠まで、『トイ・ストーリー』とほぼほぼ同じなため、目新しさは特にない。
とはいえ、無駄なシーンはなく、スムーズに物語が進んでいくため、飽きずに楽しめる娯楽作だった!
クライマックスにかけて、同スタジオの代表作"怪盗グルー"シリーズのミニオンや、次回作"SING"のポスターが登場するなど、イースターエッグが散りばめられているのも楽しい。
また、原題の『The Secret Life of Pets』(意訳:知られざるペットたちの生活)通りのラストシーンが王道ながらも多幸感に満ち溢れており、満足度は高かった。
ちなみに鑑賞直後、「英雄の旅」理論についての本(名作に共通する物語構造についての解説書)を読んでいたところ、本作がそのルールを見事に踏襲していたことが分かった。
その点で学ぶことは多く、脚本家が一流であることは理解した。
P.S.
余談だが、劇中に登場するセレブでパンクなプードル・レナードは『カイルの秘密の生活』に登場したプードルとビジュアルが完全に一致していた。
参考
『作家の旅 ライターズ・ジャーニー 神話の法則で読み解く物語の構造』の3つの要点 - きちんと学びたい人のための小説の書き方講座(フィルムアート社) - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354055193794270/episodes/16817139556375414677
(例の本について、公式が要点をまとめているので、興味がある方はぜひ)
The Secret Life Of Pets | Meet Leonard (HD) | Illumination
https://youtube.com/watch?v=Blw-aWpWbpM&feature=shared
(例のプードル・レナードはこちらから)