ダースペーター

ペットのダースペーターのレビュー・感想・評価

ペット(2016年製作の映画)
1.0
ごめんなさい、また地雷を踏みました。
悪口ばかり書いてます。

でも、この映画は、アニメのくせして、子どもには見せるべきではありません。

酷評には、きちんと理由を付けるのが流儀。なので、長文です。

この下ネタバレ↓↓↓





先ず、主人(犬)公のマックス。
しっぽ振って、きゃんきゃん飛び跳ねて、とても可愛い。。。


飼い主の前では…


飼い主が出かけたら、とんでもない性悪へと豹変。
他人(犬)の弱みに付け込んで、やりたい放題。
こいつはジキルとハイド以上の多重人(犬)格者。背筋にくるほど怖かった。

しかも、この悪業について、最後まで道徳的回収が無い。ありえん。

こいつの性格の悪さに比べたら、スネ夫なんてかわいいもんだ。


そして、下水道で暮らす、"元"ペット達。
彼らは無責任な人間に捨てられた、かわいそうな動物達。
なるほど!彼らの活躍で、無責任な人間への皮肉や批判を込めたストーリー展開になるんだな?これから面白くなりそうだ!


ならない。


最後まで、彼らは悪役のまま終わる。

そんな酷い話あるかよ!
悪いの、彼らを捨てた、無責任な人間だぜ!
かわいそうだろ!

この脚本を書いた人の気持ちが理解できない。


そして、保健所の登場。
首輪を付けていない"元"ペット達が、逃げる逃げる、保健所の魔の手から。
もしも、彼らが捕まったら、その先に待っているのは、

死、あるのみ。

(この点についての具体的な描写はありません。あくまで、私が連想したことです。)

ある映画で、臓器売買を目的とした人攫いから、子どもが逃げるシーンがあり、怖くて泣きました。そのシーンを思い出してしまい、極めて不快になった。
犬や猫が人間の言葉をしゃべる世界観に、保健所とかリアルなキャラは要らないだろ!

これは、子ども向けの映画じゃないのか?なに考えてんだ!アホか!


そして、思い出すだけでも、胸くそ悪いラストシーン。

うさぎは人間に拾われて、再びペットとして、幸せに暮らしましたとさ…


って、なるかーい!


リーダーのお前がペットに戻ってしまったら、下水道で暮らす他の仲間達はどうなるんだよ!
自分さえ良ければ、それで良いのか?
勝手すぎるだろ!他の仲間のみんながかわいそうだろ!


でも、うさぎには責任がない。


この映画は【ペットは人間の思うがまま】と思っている、人間至上主義のクソヤローが作った映画だと思います。

あの大名作『トイストーリー』を意識して作られている点も気に入らない。
オマージュも単なるパクリにしか感じられなかった。

映画で、こんなに気分悪くなったのは久しぶりで感情的になってしまい、ごめんなさい。

長い感情文にお付き合いありがとうございました。