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スパイダーマン:ホームカミングのfmのレビュー・感想・評価

3.2
やけに子供っぽさが強調されたスパイダーマン。
登場人物はナードよりのピーター、ナードそのものの友人、なぜか妙にセクシャルなメイ叔母さん、ヒロインはMJではなくリズ、アベンジャーズのアイアンマン他。
登場人物も話もすべてはピーターの成長のため設計されており、ちょうどいいタイミングでスパイダーアクションが始まるため退屈はしない。
従来のスパイダーマンよりも多機能なので、スーツの見所が多い。
ドローンの小蜘蛛がかわいい。

アクションと視覚効果を観てるだけで楽しめるのだが、かかる曲がストーンズ、ラモーンズ、トラフィック、といったモロにオヤジ接待的な選曲のため、実のところ、これは子供を連れて観に来た保護者に向けた作品なんだろうなと思う(スター・ウォーズのレゴが出てくるのもオヤジ臭い)。
XXXテンタシオンやポスト・マローンがかかる『スパイダーバース』とはそこが大きく違う。
そういう意味で、トム・ホランドはおっさん客の保護欲をそそる絶妙なキャスティングなのかもしれない。
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