日向日向

スパイダーマン:ホームカミングの日向日向のレビュー・感想・評価

4.5
大人の都合でアベンジャーズに加入できなかったスパイダーマンがとうとうソニーに見限りをつけ、強引な手段の結果、戻ってきた!

スタンリー氏が、トム・ホランドこそスパイダーマンを演じるために産まれてきたと言わせるほどのはまり役だ。
それは確かに正しく、少年特有の青臭さや未熟さを逆手に取って物語を作ることでもうそれはそれはとてつもなく面白い作品に進化したのだ!

再投稿ということで、今回はヴァルチャーについて書きたいところだ。
MCUの前作としては、『GoTG リミックス』であり、その作品では敵が星そのものなのでそれと対比すると一気に敵の質が落ちたかのように思える。
だが、それは多いな間違いである。
家族を守るために悪に堕ちたという背景を持つヴァルチャーは、なかなかに悪と言い難い存在になっているのである。最近のMCU作品のヴォランの描き方は秀逸で、その兆しはそこから始まっていたのかもしれない。
監督がまた上手いようにピーター目線で物語を描くために、ただ空を飛ぶ的なのになかなかどうして恐ろしい。
ヒーローものでありながら、ホラー・スリラーとしても昇華できているのは素直に驚愕ものである。

短評ではあるが、何度視聴しても様々な視点からの感想が浮かび上がるのがMCU作品の魅力なのである。

まぁ、最初の口上は真っ赤な嘘である。
だってソニーとマーベルが業務提携をしてようやく完成したのだから。
個人的にはもうマーベルに返せよ、と思うところだが。
日向日向

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