トム・ホランドはスパイダーマンをやる為に生まれてきたと思えるほどはまり役でした。早口で調子が良くてフレッシュなそのキャラクターの魅力だけでも楽しめる作品になっています。
また、イーライ・ロスをリスペクトした『クラウン』や、ヒリヒリしたサスペンス演出が最高だった『コップ・カー』のジョン・ワッツ監督によるMCU作品ということで、いかがなものかと思っていましたが、らしさを匂わせるスリリングな演出もなかなか利いてました。
例えば、トムホくんがリズ(ローラ・ハリアー可愛い)とリズのパパ(マイケル・キートン)と3人で車に乗っているシーンで、"バードマン"ことキートンさんがトムホくんの正体に気づいた瞬間、顔が赤信号に照らされて真っ赤に染まるという不気味なショットが印象的でした。
異色なヒロインを演じるゼンデイヤもかっこ良いし、コメディ・パートを引き受ける相棒ジェイコブ・バタロンくんもいいキャラしてます!ナイスな脇役の今後の活躍にも期待です。