Inagaquilala

スパイダーマン:ホームカミングのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

3.3
「スパイダーマン」シリーズはこれまでほとんどスルーしていたので、これが3代目のスパイダーマンということは、作品紹介であらためて知った。1代目がサム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」(2002年~2007年)、2代目がマーク・ウェブ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の 「アメイジング・スパイダーマン」(2012年~2014年)、今回の3代目はジョン・ワッツ監督&トム・ホランド主演ということらしい。

とはいっても、去年公開された「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」は観ていたので、その後日談であるこの作品にもすんなり入り込むこと早くできた。マーベルコミック原作の作品同士で世界観を共有して、互いに競演もする「マーベル・シネマティック・ユニバース」がどんどん発展してきて、この作品にも「アイアンマン」のトニー・スタークは登場するわ、「アベンジャーズ」のエピソードもちらちら出てくるわ、マーベル好きにはたまらない内容となっている。

マーベルのヒーローの中でも、このところスパイダーマンはどうやら、最年少のボケ役的位置に甘んじており、この作品もわりと緩い学園ものの構成になっている。なんとかアベンジャーズの仲間入りを果たしたいスパイダーマンの活躍に重きが置かれているが、そこにシリアスなタッチはなく、マーベルものの中でも比較的イージーに観ることのできる作品となっている。今回の作品で新たに起用されたジョン・ワッツ監督の演出も悪くない。

ニューヨークのマーベル、ロサンゼルスのDCと、アメリカン・コミックヒーローは二分されるが、前者の「アベンジャーズ」に対抗して、もうすぐ後者の「ジャスティス・リーグ」も始動する。最終的には両者が一緒になって、スパイダーマンがバットマンやスーパーマンと競演することになることも、この展開ならあるかな。ちょっと観てみたい気はする。
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