ベルサイユ製麺

スパイダーマン:ホームカミングのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3.4
ちゃんとガッチリ観るのは初めてという、スパイディ弱者です。(結構そういうシリーズいっぱい有ります…。)アベンズとガッチリ絡むようになったから、まー観ときますかね、とかそんな動機です。
とにかく明るい。陽気って感じじゃなくて陽性って感じで眩しくすら思えるのは、主人公ピーターが未来ある若者じゃからじゃろうの…。若いとは、それだけで、素晴らしい事なんじゃ。朝、寝起きなのに、スッキリするどころか高所から落っこちたんじゃないのか?って位に身体がバキボキなのが、若く無いって事なんじゃぞ…。
ピーターの学園生活が、部活に恋に仕事にと大忙しで快活で羨ましいですね。学生×ヒーローが凄く新鮮で、よく考えたらアベンジャーズって、みんなおっさんばっかりだものね。若返りは良いと思います。
ピーターが母子家庭である事情はよく把握して無いのですが、ストーリー通してエディプスコンプレックス的なテーマは有るみたいで、殺すべき父と乗り越えるべき父がキャラクターとして分裂している感じです。最後にもう少し上手く統合出来てると気持ちよかったかな。
チタウリの残骸は合成ドラッグのメタファーかと思いましたが、副作用とか無いっぽいので単なるマクガフィンかもしれません。敵の翼オジサンがスチームパンク感で凄く好みでした。比べるとスターク製ガジェットはヨーロッパっぽくて好きじゃないなあ。
3つの大きな見せ場が、それぞれ現状と課題を分かりやすく提示してくれます。正統派の上手さ!『コップカー』の監督とは思えません…。(勿論アレも大好きです!)1作品の中できっちり成長が見て取れます。
ラスト40分くらいからの意外な展開にはまんまと掴まれてしまいました。ちょっと身を乗り出してしまったなぁ。あと、エンディング最高!本編より好き。
…にしても、長くないですか?主題歌ラモーンズなのに。個人的にはスパイダーマンは100分切るくらいがちょうどいいイメージです。トニーなんてラストにチラッと出るくらいで充分な気がします。正直、アベンジャーズ味のソースは味が強すぎて全部おんなじ印象に感じられてしまいます。なのでちょっと点数低め。

トム・ホランドは全肯定です!素晴らしい。可愛い。ピンと来てない方はぜひ動画サイトで“トムホランド”“リップシンクバトル”で検索を‼︎