ななせ

スパイダーマン:ホームカミングのななせのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

以前にも何度か映画化されてきたスパイダーマンだが、今回は一味違うテイスト。
スパイダーマンといえばのオリジンを一切描写せずに新たなスパイダーマン像を作り上げた一本。
大きな特徴として、主人公ピーターパーカーの高校生活が本作でフューチャーされている点。トムホランドの快活さと個性豊かなクラスメイトがその描写をより際立たせる。
スパイダーマンが本当の"ヒーロー"になるまでのストーリーも描いており、思春期特有の感情×ヒーローとしての正義感という掛け算が作品を盛り上げていた。ヒーローとしての着地点をホームメイドのスーツで締めるという演出は個人的に厨二心に刺さって好き。

印象的だったのはカット割りの巧妙さ。
特にネッドにスパイダーマンだとバレるシーン、追っていた組織のボスがヒロインリズの父親だと判明したシーン、終盤で再び手にしたスーツを身につけたシーンは、上手く作られてるなあと思った。観客がどこに注目して映画を見ているか、という視線誘導を巧みに操っているなあと感じた。
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