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NIGHT SAFARIのblacknessfallのレビュー・感想・評価

NIGHT SAFARI(2014年製作の映画)
4.0
小林勇貴監督の中でも持ち味であるリアルな不良(実際ホンモノ)の日常にスポットを強く当てた作品。

ある不良グループが些細な揉め事から別のグループの不良をリンチして妙に律儀で暴力大好きな別のグループ不良から一人一人狙われて復讐される。ハードにボコられる。
その顛末を追っただけのシンプルで地味でスケールの小さい話。

でも、これがすげぇおもしろいんだよ。
相変わらず不良の皆さんがいいキャラばかりで。弱いのも強いのもバカなのも、リアリティーの説得力と短絡性の突破力だけで物語を牽引する。彼らの不良ならではの思考や言葉使い、表情。泣きが入る時のうろたえっぷり、暴力を発動する時の間とか現実感が強くて自分が偶然、夜の道端でケンカを目撃してしまったかのような錯覚をおぼえる。

不良的なバックボーンがある人とない人とでは見方が分かれる映画なんじゃないかとも思った。
前者にとってはあるあるモノで後者にとっては野生の王国笑
おれは少しだけ前者寄り笑
深夜のだだっ広い駐車場で追っての車から息も絶え絶えに不様に逃げまどうシーンはまさにあるあるだった💦

それと今回、小林勇貴組の中で一番好きな赤池由希望也くんが主演で嬉しかったな。彼の静かな佇まいと目つきの眠たげで醒めてる感じ、自分が知ってるカリスマ性ある不良の人に似てるから変に親近感持ってしまってて笑
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