れれれざうるす

ラームが村にやってくるのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

ラームが村にやってくる(2013年製作の映画)
4.2
外国育ちの金持ち男と田舎暮らしの純朴な女のロマコメ。
幼少期から超過保護兄貴に育てられ村から出たことがないソーナーが幼なじみの結婚式へ。そこで出会ったクソチャラい男ラームに猛アピールされ…って話。
色鮮やかで軽いタッチの前半に比べ、後半は泥まみれ汗まみれ糞まみれ。
やっぱ昔の少女漫画にあるような設定と展開には胸が高鳴る。チャラい男が本気になるのってイイネ!素敵!わかりやすい嫌がらせしてくる金持ち女とかもうね、その王道さがたまらない。ラームが村に来るまではラームのチャラさウザさに拒否反応起こす人も少なくないと思うが、それがあってこそ後の愛の大きさに感動。これくらい過剰で丁度良い!

インド人は家族が第一(絶対的)という考え方があるので恋愛の壁はまたもや親。そして兄。
ラームがボロボロのドロドロになってる間ヒロインであるソーナーの存在感が薄いのが気になる。もはや兄はヒロインかよ。
それ故にソーナーの戦時中の日本人ばりの健気な待ち方には驚かされる。別にそこまでせんでも…。と思うが逆らわないのはお国柄なのもあるだろう。
純愛物語であると共に兄弟愛と家族の切っても切れない縁の物語でもあった。重さはなくサクッと観れるし日本人にウケると思うんだけどなぁ。

ラーム役はこれがデビュー作だそうで、好き嫌い分かれそうな見た目だけど(いやそもそもインドって時点で分かれるが)前半でイラついた人も後半では好きになってるはず。めっちゃ濃いベン・ウィショーぽいし。ソーナー役の女優さんは今まで見たインド女性の中で一番好みかも!めちゃくちゃ可愛い!

そういえばソーナーが電車乗ったシーンで踊りながらナンパしてきた奴らいたけどインドにまじであんなんいるんかな…。