牛猫

COP CAR コップ・カーの牛猫のレビュー・感想・評価

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)
2.2
パトカーを見付け面白半分に運転した2人の家出少年たちが、車の持ち主の保安官から執拗に追い回される恐怖を描いた話。

トムホランド版スパイダーマンシリーズの監督が駆け出しの頃に手がけたクライムサスペンスというのに惹かれて鑑賞。
90分弱の尺なのに全体的に間延びしていてテンポが悪い。家出少年2人組はともかくとして、悪徳保安官側が妙にもたついていて焦ったい。ケヴィンベーコンの癖のある異常者っぷりが見られると思ったのに、間抜けで人間臭くて恐怖感が削がれた。
登場人物の背景がほとんど描かれていないのもマイナス。どちらにも肩入れできないまま終わってしまった。
舞台も終始だだっ広い荒野で代わり映えがないし、せっかく憧れのパトカーに乗ることができた少年たちの破茶滅茶な逃避行をもった観たかった。
ひょんなことから両者の追走劇に巻き込まれる通りすがりのおばさんの扱いももったいない。

あらすじに書かれている肝心の追走劇はなかなか始まらないし、題材は良いけど活かしきれていない、なんとも残念な作品だった。
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