トランスマスター

タンジェリンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

タンジェリン(2015年製作の映画)
3.0
♯49(2025年)ストーム役のハル・ベリー劣化版オネエ

舞台はクリスマスイブのLA
主人公は刑務所から娑婆に舞い戻ってきたオネエ系立ちんぼのシンディ
相棒の歌手見習いで同業者のアレクサンドラからシンディが服役中に彼氏でボン引きのチェスターが金髪白人娼婦のダイナーと浮気をしていたことが判明してブチ切れてしまう。
その職場のモーテルを突き止め接客中のダイナーを引き摺り回しチェスターの元へ向かうシンディ。19時にはアレクサンドラのLIVEも有る。さらに妻子持ちのアルメニア人タクシー運転手もこの群像劇に加わりアジア人ママさんの経営するドーナツ店はカオスになる全編iPhone撮影映画です。

◆良い点/注目ポイント
・ショーン・ベイカー監督の作品は、車社会のアメリカなのに登場人物は一貫して徒歩、チャリ、地下鉄、バスの移動手段を使うので、観光に行った臨場感を味わえます。
・アルメニア人タクシードライバーのラズミックの特殊性癖が笑えました。
洗車機で洗車しながらオネエに60💲を払って自分が相手の刀をブロージョブ。自分は自己処理。洗車機の平均稼働時間は3分から5分なのでかなり慌ただしい作業です。
・ラストのドーナツ屋のドタバタ劇は、『パルプ・フィクション』のダイナーでよく有る風景。

◆改善点
・タクシーで吐いてしまう2人のオタク。
こちらがもらい〇〇しそうでした。
・劇中の会話劇にジョークが入っていないため外見は派手だけど中身は普通の人でとても退屈です。

◆総括
・カラフルな街並み、闇を抱えた人々、常識人、それぞれの思想で見え方の違う街LA
クリスマスでもあれだけの薄着で過ごせるのは羨ましい。

iPhoneで撮影しているけど、ヴィランやアウトローはiPhoneを劇中で使用できないので登場人物のスマホはアンドロイドでした。

-2025年49本目-