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タンジェリンのsonozyのレビュー・感想・評価

タンジェリン(2015年製作の映画)
4.5
アナモフィックレンズを装着した3台のiPhoneを駆使して撮影されたというショーン・ベイカー監督作。

太陽でタンジェリン・カラーに染まるロサンゼルスのクリスマス・イブ。
街角のドーナッツ屋で久々に会ったトランスジェンダーの娼婦のふたり。28日間の服役を終えたばかりの金髪シンディと、友達の黒髪アレクサンドラ。
アレクサンドラからの話で、シンディの彼氏が白人女性と浮気していたと聞いたシンディはブチ切れ、名前もはっきりしない彼女を見つけ出すために街へ飛び出す。
そんなシンディの行動に付き合いつつ、歌手志望のアレクサンドラは今夜行われるカフェでのライブのフライヤーを娼婦仲間に配り歩く。
もう一人の人物は、アルメニア移民のタクシードライバー、ラズミック。奥さんと女の子のいるお父さんだが、トランスジェンダーの娼婦の(変態系?)馴染み客でもある。
その夜、これらの登場人物がドーナツ屋に集まって大騒動に・・・

直情的な愛情・憎悪、友情、家族...ハイテンションで笑えてほろっとくる。そして彼ら3人が好きになる^^ 楽しい作品でした。

ショーン・ベイカー監督が、LAをリサーチ中に出会った2人、キタナ・キキ・ロドリゲスとマイヤ・テイラーの会話があまりにも面白く、2人を主役にするための映画を作ろうと思い立ったという。

多様性のあるポジティブな物語を語るため、様々なマイノリティのグループを舞台にして描きたいという監督、いいね!

(Netflix)
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