DORATARO

タンジェリンのDORATAROのレビュー・感想・評価

タンジェリン(2015年製作の映画)
3.8
眩しいオレンジ色の日差しの下、L.Aのダウンタウンを早足で闊歩するトランスジェンダー2人組。それをひたすら追いかけるカメラ。なんとiphoneによる撮影。驚き。L.Aで暮らすトランスジェンダー、売春婦、移民、これらマイノリティの日常を切り取るように、そして彼女らに寄り添うように、生活のスピード感と躍動感と、同時に倦怠感もありのままに映される。表面上はすごくパワフルでバカらしくて活力に溢れてるんだけど、実は虐げられたり、経済的に乏しかったりする姿も描かれるのです。その分、現実味があって、最後の友情にもホロりとさせられるのです。彼女たちの行動のスイッチとしての音楽の使い方も抜群でとにかくテンポがイイ。登場人物たちがラスト一か所に集まって生まれるカオスも面白い。「フロリダ・プロジェクト」も見たくなりました。