ペコちゃん

ザ・サークルのペコちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・サークル(2017年製作の映画)
3.5
凄く面白い映画なんだろうな!と勝手に期待していったら、予想に反して最後がえっ!?という終わり方で少し残念だった。もう少しサークル社の暗部が明かされて欲しかったな~という思いもあった。

でもこの映画の主題はそこではなかったのかもしれない。

群衆心理は恐い。とあらためて思った。ひとりひとりの力は小さいけれど、集団になった時にとても大きな力になる。行方不明者を探す実験において、ゲーム感覚のようにそれを楽しむ人々の姿に氣味の惡さを感じた。

この映画において、主人公の正直さや優しさ、正義感がサークル社に利用され危険な方向に進んでいく。情報が何に使われているのか一般人には分からない。突き進んでいくと映画「スノーデン」にも繋がる映画だと思う。

有益な情報は広くシェアされて良いと思うけれど、👍のボタンが押される裏には、同じ数だけの👎のボタンが押されていると昔、知人が言っていた。あまり氣に留めていなかったけれど真実なのかもしれない。人間は表もあれば裏もある。今のSNSは明るい話題がもてはやされる傾向にあるけれど、裏もまるごと包み込めるような社会になった時には、SNSの形も変わってくるのかも知れない。