ミツツキ

ザ・サークルのミツツキのレビュー・感想・評価

ザ・サークル(2017年製作の映画)
4.1
この映画が刺さるのは、デジタルマーケティングやテクノロジーに関わる人、もしくはそこに関心を寄せる人なんだと思う。
伊藤計劃のharmonyにも近いところを感じる。

5月25日に施行されたGDPR、
これはこの映画のような未来を避けるための先行投資的な法律なのか?

ザ・サークルでは触れられていないが、
Facebookのユーザーが性別、年齢、職場を登録して何らかの投稿に「いいね」しているという情報はお金になる。

たとえば28歳の男性でコンサル会社に勤めていてダイエットTIPS系のページにいいねをしている人に向けて、
終業時間後(会社帰りにFacebookを開きいいねを押す時間)にフィットネスジム会社が広告を配信することが可能になる。

この情報は、
「30前後で年収高めの層」にアプローチしたい企業によく売れる。

ここの善悪の判断はまだできないし
これからどうなるのかはわからないけど、
一番大事なのは「ユーザーがそれを選べる」ことだと思う。

ザ・サークルではそれを義務化することによって、
ディストピア的な調和を目指す姿を描いていると感じた。
ミツツキ

ミツツキ