【未来は待ってくれない】
SNSが普及した現代
しかしまだ途上段階でもあるこの界隈ではプライバシーや人権の侵害もあれば
人を陥れる為だけにアカウントを作ったりする輩もおり
法整備、技術、様々な分野でまだまだ改善、成長の余地があると言えるでしょう。
そんな警告でもあり、社会に、個人に情報社会とはなんなのか色々と問い掛けるようなサスペンスムービー。
地元でうだつの上がらないエマ・ワトソン演じるメイは友人のつてで世界一のSNSサービスを展開するサークル社へ入社することが決まります。
さすがは世界の最先端を担うサークル。
福利厚生バッチリ(多分)な会社に意識高い系の社員、そして何よりスティーブ・ジョブズよろしくなCEOトム・ハンクスに囲まれて
父の病気も面倒見てくれるし、お金の心配も不要
あぁサークル、なんて素晴らしいサークル、僕らはみんなサークラー！！
しかし、なんでしょう。素晴らしい会社の筈なのになんだか違和感が拭えない。
不気味さ、違和感というところでは少しゲットアウトの白人達に似た違和感を感じます。
あのゲットアウトはなかなかサイコなおちでしたから、違うと言えば違うんですけどね！
逆によりリアルでありそうな感じなので、考えてみたらこっちの方が恐怖です(´ ﾟωﾟ｀)
「つながりは断ちたくない」
それがSNSの真骨頂だと思うし
フィルマークスも映像作品に特化したSNSでお顔も知らない方のレビューを見て楽しんでいるのですから
僕にとってもSNSは既に大切なライフスタイルのツールとして存在しているのです。
でも、その繋がりに目を向けすぎて本当に大事なことを見逃していないでしょうか？
モラルの観点から社会的な問題提議をしている作品でもあるし
個人と個人の関わり方というものも考えさせられる作品でもあるんだなぁって感じました。
ラストに対してあんまりって意見が結構あるのですが
僕としては問題提議をしながらも
しかし本当に素晴らしい可能性も同時に描いており、希望や期待に溢れたラストだと感じたわけですよね。
この作品の1番のテーマは「馬鹿とSNSは使い様」
おすすめ度は63点
