無限に広がる大宇宙に生命の起源を求める天文学者、足元に広がる乾ききった砂の中に愛した者の痕跡を探す女達。それぞれ探求するものは過去であり、それは未来へと繋がっていくわけだが、彼女たちの心が休まる事は無く、また見つけ出しても、突きつけられるのは悲しき現実でしかない。宇宙の星々と同じ様にカルシウムで構成される骨、宇宙も人も、起源は同じく、人もまた宇宙の一部であり、生命の輪廻は繰り返されるが、それでもそんな過去は無かったのだと言わせない為に、グスマン自身は今もなお、自らの過去と、そしてチリが歩んだ歴史と向き合い、その記憶を未来へと繋いでいく。