ジェフ・ニコルズ監督作といえば「MUD マッド」が印象深い。川を舞台とした追われる男(マシュー・マコノヒー)と少年たちの心の交流を描いた秀作であった(自分としては日本の名作「泥の河」と同じ感慨を受けた作品)。
本作は「家族」特に親父と息子の絆を描いた作品だ。特別な能力を与えられし自分の息子、その能力のためにカルト集団の教祖にまつりたてられる。
特殊な能力は桁外れで国家機密さえ容易に取り出してしまい、政府にも追われる。
そんな息子を命がけで守ろうとする父親。
ラストのマイケル・シャノン(父親役)の瞳にはその絆が本物であったことを物語るように輝いていた。
派手なSF作品ではありませんが心に沁みこむような静かな作品で、おススメです。