かっこ

LBJ ケネディの意志を継いだ男のかっこのレビュー・感想・評価

3.5
ウディ・ハレルソンの渋かっこよさ。しび〜〜〜。
これに尽きるのでは。
それでも観終わったあと「観応えあったな……」と思わせる重厚感があった。

ケネディ当選直前から暗殺直後までのLBJの奮闘を描く。
これがまた「活躍」でも「躍進」でもないのがLBJらしさ。
リンドン・ジョンソンってもちろん聞いたことはあるけど、こういう経緯があるんだ、と勉強になる。
とにかく不人気で、南部出身なのにケネディと南部議員の板挟みになって……。
そんな中でも質実剛健な優秀さは垣間見える。
議会の取り仕切りや有力議員との折衝はもちろん、ケネディ暗殺直後の冷静さよ。「今こそ大統領のために祈ろう」
正直地味だけど、ウディ・ハレルソンの渋さで画面をもたせて最後まで走りきった感。
大統領就任後、ダラダラ描かずに一番盛り上がるところで終わってシンプル字幕でエンドもよい。

でも、やっぱり、これがLBJなんだろうけど、地味。
有能さは描かれてるけど、映画化するような人じゃないんかも。
さらには情景描写が少なくて、「みんなから愛されたくて人気者ケネディの跡を追った信念ゼロおじさん」に見えかねない。
政治家なんだから、色々な葛藤、さらには強かさを持つはずでは。
映画なのに表面なぞった感強かったのが残念。
かっこ

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