アキラナウェイ

シークレット・アイズのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

シークレット・アイズ(2015年製作の映画)
3.6
家の近くにあるGEOは何故か携帯の電波がすこぶる悪い。お陰でFilmarksが開けず毎度clipした映画が確認出来ないもんで苦労する。Wi-Fiぐらい使える様にしてくれってなもんだ。あれもこれも観たいけど新作で1泊2日で返すなんて忙しないし、掘り出し物はないものかと目を皿の様にして映画を探す。

ジュリア・ロバーツ、ニコール・キッドマン、キウェテル・イジョフォー(何て名前だ!)の豪華キャストに惹かれて鑑賞。オリジナルはアルゼンチン映画だとか。

13年前の事件。
FBI捜査官のジェス(ジュリア・ロバーツ)の娘がレイプされた上で殺害された。同僚のレイ(キウェテル・イジョフォー)と検事補クレア(ニコール・キッドマン)は数少ない手掛かりから容疑者マージンを特定。しかし、その容疑者はテロ事件の有力な情報屋であった為、FBI内部で捜査の妨害が起こり、不起訴のまま取り逃がしてしまう。13年後、容疑者を逮捕する為にレイは再びジェスとクレアの前に現れる。

13年前と現在を行き来しながら描くサスペンス。
娘を失った瞬間のジュリア・ロバーツの慟哭。娘を失った後のジュリア・ロバーツの老け込み様が凄い。

てっきりニコール・キッドマンとの美の共演かと思い込んでいたが演技の競演だった(ニコール・キッドマンは13年前も現在も実に美しい)。

ジュリア・ロバーツは愛娘を失った深い哀しみをノーメイクで体現。ニコール・キッドマンは容疑者の自白を誘う為、はだけたブラウスの胸元をちらつかせながら、挑発的な言動で容疑者に迫る。この演技が滅茶苦茶素晴らしい!

13年前と現在が細かく交互に描かれるが、正直わかりにくくてしんどい。しかしながら、主演3人の迫真の演技は素晴らしい!

終盤、明かされる真実。

罪を償わせるのは死刑か終身刑か。

彼等が行き着く憎しみの果ては、どちらを選択するのか。

正直、何れにしても殺された娘は帰って来ないし、ジェスの心は死んだままだろう。

13年の月日は重すぎるし、ジェスの哀しみは深すぎる。それをリアルに体感させるジュリア・ロバーツの演技には言葉を失くす。

過去と現在をもう少しわかりやすく観させてくれたなら、もう一段高く評価出来た映画。

とは言え、名女優の演技の競演が観れて眼福です。